Bluetooth オーディオ関連のあれこれ

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2023年01月07日
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2023年01月07日

前回の Bluetooth 接続不良時に調べたことの備忘録。

Table 1. 環境
App Version

Windows10

🔍 Bluetooth バージョン確認

Bluetooth のバージョンについては LMPバージョン を見るとわかるらしい。

LMPバージョン確認手順

BluetoothデバイスのLMPバージョン確認

Table 2. バージョン対応表抜粋
LMPメインバージョン Bluetooth

4

2.1 + EDR

5

3.0 + HS

6

4.0

7

4.1

8

4.2

9

5.0

10

5.1

11

5.2

🎧 Bluetooth オーディオコーデック

オーディオ関連で重要なのはプロファイルよりもコーデック[1]になる。

結論
できれば aptX Adaptive 対応してるものを選べばいいよ。
Codec Quolity Desc

SBC

低品質
大きく遅延する

Bluetooth の標準コーデック。仕様上必ず対応しているコーデック。
音質はよろしくない。

AAC

標準品質
遅延する

Apple 製品で標準対応しているコーデック。

aptX

標準品質
少し遅延する

実用的にこのコーデックに対応していれば大丈夫。
WindowsAndroid で標準対応しているコーデック。

aptX LL

標準品質
ほとんど遅延しない

上記 aptX をより低遅延にしたコーデック。
音ズレが気になる音ゲーやFPS、映像再生などに適している。

aptX HD

高品質
遅延する

aptX をより高音質にしたコーデック。
Android で対応している。

aptX
Adaptive

高品質
少し遅延する

高音質・低遅延・音飛び耐性を兼ね備えたコーデック。
aptXaptX HD との互換性もあるため、今後はこのコーデックに対応しているかどうかに注目しておくとよさそう。

LDAC

最高品質
すごい遅延する

ソニー産のハイレゾ対応したコーデック。
aptX HD より更に音質がいい。ただしその一方で遅延が大きい[2]
音楽再生特化と考えるべき。

送信側端末(PCやスマートフォンなど)と受信側デバイス(イヤホンなど)の両方が 同じコーデックに対応 している必要がある。

bluetooth-codec

Windows におけるコーデック

Windows10 では標準ドライバで aptX コーデックに対応している。
つまり、どんな Bluetooth アダプタでも[3] aptX コーデックが使える。

逆に aptX LLaptX HD とかには対応してない。
それら高度なコーデックを使いたい場合は、独自に対応している Bluetooth トランスミッター[4]を購入する必要がある。


1. データ圧縮技術。
2. 3つあるモードのうち、音質優先にした場合。
3. もちろん A2DP プロファイルに対応している必要はある。けど今どき対応してないもののほうが珍しいよね。
4. 送信専用。もちろん送受信できるアダプターでもいいけれど、それは数がすごく少ない……。